"そこ"から這い上がるブログ

プログラミングと電子工作が趣味でそこら辺のことを備忘録的に書きつつ這い上がっていこうといったブログ。そこ這い。

pixiv SUMMER BOOT CAMP 2018 に参加してきました

今年のサマーインターンピクシブさんに行ってきました。
そのレポというか体験談のようなものをまとめたいと思います。

応募時

この夏、ピクシブで圧倒的猛者になる

 という力強いキャッチフレーズのインターンシップ募集ページの中に見慣れない「3D・VRコース」という文字が。この時はまだ6月でVRoidも発表されていない時期だったので、何をするんだろう?という興味が強くエントリーをすることに決めました。通常の専攻の他にGitHub専攻なるものもありましたが、自分の貧弱なリポジトリでは到底無理だろうと思い通常で応募しました。

参加前

面接の後にVRoid Studioの発表があり、「3D・VRってこれのことか!」となり参加への期待が高まっていました。そして、参加させていただけるとのメールが届き、うきうきで参加日を迎えるわけです。

1日目

なぜか開始が水曜日の1日目、インターン生同士の自己紹介を簡単に済ませ、次に向かったところは全社会(名前は記憶が曖昧)なる社員全員が集まっての事業報告などの会でした。ピクシブさんの数多くのサービスの売り上げから予定まで、学生が参加していいものなのかと驚かされつつ、全社員の皆さんの前でも自己紹介を行いました。

全社会が終わると今度は各チームごとに分かれての社内ランチが、ピクシブさんのカラフルなオフィスに使われているテーブルには名前(種類名?)がついており四季のテーブルのうち夏秋冬のテーブルでVRoidチームの方たちとお弁当を頂きました。なおこの後のお昼は一日を除きチームの方たちに外に連れて行って頂きました。

お昼が終わるとまずは環境設定から、ゲーミングノートを貸していただき春のテーブルでもう一人のインターン生の方と向かい合っての作業となりました。チームの方たちにサポートしてもらい準備が終わると、手元のEditorで動くVRoid Studioが!ほぉぉ……
はぁぁこんな風に動いているのかーなんて思いながら中を見つつ、課題を考えます。
他のコースでは元々何を課題とするのか決まっている場合もあるようですが、3Dコースではメンターさんと一緒に何をするかを考えました。
結果として自分の課題は「VRoid Studioの撮影機能の強化」となりました。これまでの撮影機能では2kの正方形の画像での撮影のみとなっていて、エディタ画面の横縦幅と必ずしも一致した写真ではないというところを改善したいというのが課題を考えたきっかけです。

2日目

課題が決まり、作業開始です。

まずは現状の撮影機能がどのようになっているかの調査をしました。
コードを読んだり実際に色々と撮影をしながらどのように手を加えていけばいいのかを考えていきました。
VRoid StudioのGUIにも手を加えることになるので、その部分のXAMLは特に教えてもらいつつ作業を進めていきました。
この日はほとんどがコード読みと動作確認でした。

3日目

作業開始から2日目になるわけですが、5日目の午後は成果発表会となっており、午前中はそのプレゼン資料の作成となるため、実質作業日は残り2日。
前日に撮影画像の解像度の変更の機能を実装する方法の検討はしていたものの、いざ実装しようとすると元々あったコードにうまく合わせることが出来ませんでした。「これを継承すれば……」「ここと構造が似ているから……」という見当はつくもののそれが上手くいかない……このままではまずいと思い、まずは動くようにしようというコードの書き方に切り替えました。この判断は結果的には動きはしたので良かったものの、それでよかったのかという部分では心残りではあります……
夜には会社内での食事会があり、手巻き寿司を頂きました。
9月入社の方の歓迎会なども兼ねていたようで大いに盛り上がっていました。

4日目

実質作業最終日です。

・撮影解像度の変更(高解像度化や縦長横長画像など)
・撮影カメラ映像のプレビュー表示
・撮影時のアニメーション(スマホのスクショの時のような)
・撮影カメラのポストエフェクト追加
を結果的に今回のインターン期間で実装を行いました。
最後はポストエフェクトの種類追加に費やし、Bloom,Vignette,Motion Blur, 被写界深度の四種類のポストエフェクトが使えるようになりました。

5日目

発表のためのスライドと、見せるための写真の撮影を行っていました。
我ながら撮影の時に色々といじれるのは楽しく、機能の追加が出来てよかったなと感じました。ユニティちゃんの回転蹴りモーションにモーションブラーの相性が良かったです。
発表はトップバッターでドキドキでしたが、何とか終えることができその後は安心して他のインターン生の発表を聞くことが出来ました。みんなすごい……

全体的な感想

5日間という短い間でしたが、とても良い経験が出来たように思います。

自分のコース以外でもそうですが、実際の開発の現場に入って一緒に作業をすることが出来るので、VRoid Studioの更新スピードを知っている方は想像がつくかもしれませんが、どんどん開発が進んでいる様子を目の前で感じることが出来ました。機能をどうすべきかでの意見を交わしている様子などを実際に前にするのは一週間という短いインターンではなかなかない経験ではないでしょうか。

自分の開発した機能は前述したように周りのコードに合わせることが出来ていない部分が多く結局全部書き直しなのでは……、またUnityのバージョンが違うということもあり、すぐには反映されることはないように思いますが、自分の作成した部分が少しでもお役に立てていれば嬉しいです。

圧倒的猛者になれたかはともかく、今回のインターンは反省点も多く、自分を見直すきっかけとしても、実際に仕事として働く時の経験を知ることが出来る良い機会としても、参加できて本当に良かったと思います。
メンターののりおさんをはじめ、VRoidチームの皆さん、ピクシブのみなさん、ありがとうございました!